中国語の最速勉強法を解説します
中国語ってどれくらい勉強したらしゃべれるようになるの?
中国に長年住んでいるとよくこういった質問を受けることがあります。
実際に私自身中国に住んでいた時間は10年以上と長いですし、中国語で困ることはあまりありません。
※あまりにも専門的な分野(例えば工場行って通訳しろ!とか)、政治的なニュースがすべてわかるなんてことはないです。
ただその中でネイティブの人たちとWeb制作をするうえで、やっぱり中国語で会話するし、こちらの意思を伝える上でも特に大きな問題が無いレベルです。
中国で働いているときは当然中国語を使って仕事をしていました。
仕事でつかえるレベルの中国語を身につけた私ですが、中国での大学生活は私は結構ダメダメ留学生で、結構日本人とばかりつるんでましたし、中国人の友達も圧倒的に少ないほうでした。
そんな私でもたったの3カ月間、自分でできる努力をし続けた結果、中国人の言っていることが分かるようになりましたし、自分の言いたいこともほぼ表現できるようになりましたので、その方法を中国語を勉強している方に向けて参考になればよいと思い、情報を公開させていただきます。
外国語の能力とは
中国語にかかわず外国語には大きく分けて
- スピーキング
- リスニング
- ライティング
- リーディング
の力に分けられると思います。
実際には翻訳する力と、通訳する力というのがさらに別途あると思いますが、中国で仕事ができるレベルということでいうと翻訳、通訳の力というのは正確性や表現力が最重視されるので、今回の説明では省きます。
日本人が得意なのはライティングとリーディングですよね。
伸ばすべき能力とは?
この中で一番重視して伸ばすべき能力とは何でしょうか。
実はこのスピーキング、リスニング、ライティング、リーディングの力には関係性があります。
特にネイティブ以外の人が勉強しようと思った場合、大きく関係してきますので、勉強する際には必ずここを意識し、プライオリティをつけて勉強する必要があります。
リーディング×リスニングとライティング×スピーキング
ネイティブでない限り、リーディング力はリスニングの力より必ず上です。
リーディング力>リスニング力
なぜかというと、読んだらわかる文章でも、ネイティブスピーカーのスピードで言われると理解できないといったことは多々あります。逆に聞いてわかる文章が、文字になっていれば理解できるでしょう。
また、ライティングと、スピーキングの力も同様に、ライティング力は必ずスピーキング力より上です。ゆっくりなら書けるけど、即座に話す力とイコールにはなりません。即座に話せる文章ならゆっくり書くこともできますよね。
ライティング力>スピーキング力
リーディング×リスニングとライティング×スピーキングの力の関係が分かったかと思いますが、
リーディングとライティングの関係
これも関係があって、読むことはできても、書くことはできないということはあっても、逆に書くことができるということは、その文章に関しては少なくとも理解ができていることになります。
つまりこういった関係になります。
リーディング力>ライティング力
リーディング力とスピーキング力の関係はどうでしょうか。
文章が読めるからといってそれがしゃべれるとは限りませんし、逆にしゃべれることが文章になっていれば、必ず読めます。
つまり
リーディング力>ライティング力>スピーキング力という関係になります。
リスニングとスピーキングの関係とリスニングとリーディングの関係
これも関係があって、リスニングはできるけど、それを自分の口に出して言えるかというと、難しいです。
またリスニングとリーディングの関係はどうでしょうか。
聞いたら理解できる文章は、読んでも理解できますが、聞き取れなかった文章でも、文字に起こしたら理解できると言ことがあります。つまり、リーディング力は必ずリスニング力より上になります。
つまりまとめると
①リーディング力>②ライティング力>③リスニング力>④スピーキング力
※③リスニング力>④スピーキング力といいましたが、スピーキング力は実際にはすらすら喋れて初めてこの関係が成り立ちます。
という力関係になります。
つまり①読めるから②書けるとは限らないけど、②書ける文章は必ず①読めます
逆に④話せる文章というのは③聞いて理解できるし、②書けるし、①読めます。
一番重要なのはスピーキング、その次はリスニング
色々ややこし説明をしてきましたが、最も勉強するプライオリティが高いのはスピーキングになります。
なぜかというと、自分が話せる言葉というのは、相手が言っても理解できるし、自分の話せる言葉は漢字さえ知っていれば、書くことができます。同じく読むこともできるためです。
スピーキングの能力を上げることというのはすべての能力を上げることと同じ意味になります。
次に大事な能力はリスニングです。
同じく、聞き取れる言葉というのは漢字さえ知っていれば、書きだせるし、読むことだって難しくありません。耳慣れた言葉なら、口に出して言うこともできるでしょう。
スピーキングの能力の上げ方
スピーキングの能力の上げ方というのははっきり言うとしゃべる機会がないと難しいです。日本で勉強してスピーキングの能力を上げ続けるというのははっきり言ってかなりハードルが高いといえます。
中国人の恋人を作るのが一番手っ取り早いですが、これは難しいので、こういったサービスを利用してお金を払って中国語を勉強するというのもいいと思います。
有料サービスで交流
500万人以上が使っている!オンライン言語学習ツール【italki】
こういった感じの画面になっていて、大体価格は1時間10ドル~20ドルといったところです。
モチベーションが大事なので、自分で好きな先生を見つけてその先生と会話できる時間が楽しいと思えるのが最大のメリットになると思います。
必ず授業は中国語のみでやるというのが大事です。日本語と中国語両方しゃべれる先生をついつい見つけてしまいがちですが、中国語のみで授業をする方が効率が良いです。
例えば、「〇〇ってどういう意味ですか?」とか、「〇〇と××の違いって何ですか?」みたいな自分から質問する中国語能力が、身につきます。これはすごく重要で仕事の面でも、役に立つ場面が多いので、最初はわけもわからないと思いますが、中国語のみで授業は行いましょう。
Wechatで交流
ほかにはWechatで日本にいる中国人の人たちと交流をもつという方法もあります。
Wechatは近くにいる人を探して話しかけることができます。
地方だと結構難しいですが、都市部だと結構見つかる可能性はあります。
互相帮助という言葉があって、これは日本語を学びたい中国人に日本語を教えて、中国語を学びたい日本人に中国語を教えるというお互い助け合うといった意味です。
探し方は
Wechatの発見ボタンを押して、近くにいる人を押します。
その後注意文ができますのでOK押すと、近くにいる人の一覧が表示されて話しかけることができます。
これは数打って当てるしかないですね。ただ卑猥な内容を送るのはやめましょう。ブロックされて、通報されてアカウントがBANされます。
ここで地理的にも近い友人をうまく探すことができれば、強力な先生を入手することができます。
リスニング力の上げ方
リスニング力の上げ方は色々ありますが、これは長続きする方法がいいと思います。
私が一番いいと思うのは、話の数が多く、そして日常的な物語で、エンタメ系の動画を死ぬほど見る。です。
私が中国にいる際に選んだ動画はドラえもんのアニメでした。
英語ではフレンズを見ました。
字幕の有無はどちらが良いかという問題はあると思いますが、これは字幕ありをお勧めします。字幕はもちろん日本語ではなく中国語の字幕です。わからない単語をメモって調べることができるためです。
これは例えば部屋にいる際にずっと流しっぱなしにしておくくらい、聞きまくります。
私は朝起きてドラえもん、授業行って帰ってきてからドラえもんととりあえず見まくりました。
そうすると、徐々にHSKなどの中国のテストでのリスティング問題の喋りが遅く感じてきます。もっと行くともっと早くしゃべれよ。と思うくらいになります。
アニメや、ドラマというのはネイティブが話すスピードで話しますが、HSKなどのリスティングのテストはネイティブが話す言葉よりゆっくりで、さらに、はっきりしゃべってくれるので、声優さんや、俳優さんによるいろんな人の声の違いや、しゃべり方の癖などについても対応力がついてきます。
中国語のアニメやテレビというのはおそらく、地域で使っている方言に差があるので、大体どの番組手でも中国語の字幕がついています。
ここで知らない単語などが出てきた場合、調べることができますし、何度も出てくる言い回しなどがあれば、メモって、自分で色々な言い回しパターンを頭の中で作って、口に出すことで、スピーキング能力も高めることができます。
今ではストリーミングサービスも多数存在しますし、中国のストリーミングサービスYoukuや、アニメ系が豊富にあるビリビリ動画、テンセント動画などで中国の動画を見ることができます。
現在中国も海賊版の動画の規制が厳しくなってきており、海外からのアクセスは厳しく取り締まってきていますが、海外からでも見れる動画を探すこともできますし、VPNというツールを使って中国国内のIPアドレスを入手することで、中国国内からのアクセスと判断されて動画を視聴することも可能です。快適なVPNを入手するには費用が掛かる場合が多いですが。。。
※自己責任でお願いします。
私の最速で中国語を勉強した方法
今度機会があれば、TOEICのテスト結果を乗せたいと思いますが、確かリスニング力は1、2問しか間違えてなかったと思います。
HSKは旧HSKで10級(あと1問でw 実際は9級です。)でした。リスニングはほぼ満点に近かったと思います。
基礎編
単語は
- ピンインを間違いなく覚える
- 単語を覚えるときは単語の意味+単語の例文も必ず目に入れる。
- ピンインはもちろん声調(四声)も確実に覚える。
といったところでしょうか。
ピンインを正確にというのは判断の判はpan4ですが、太るの胖はpang4はgがつきます。
このピンインの違いも覚えるようにしてください。
ほとんどの場合当てはまりますが、anで終わる漢字というのは日本語も最後が「ん」で終わります。
pan4 → 判(はん)
反対にangやengで終わるものは母音が「う」で終わることが多いです。
tang2 → 糖(とう) teng2 → 腾(とう)
また単語帳や単語ノートなどを作る場合の分け方はこうです。
一番左に漢字 次にピンイン 次に意味 次に例文です。
特に例文が重要で、例文は覚える必要はないですが、毎回覚える際に眺めることが重要です。
これは英語でも同じことが言えますが、似たような意味の単語を入れなければいけない穴あき問題でも理由はわからなくても例文にあったなというレベルでわかりますし、相手の言っていることが100%わからなくても例文にあったなということでわかることが多々あります。
四声は100%正確に覚える必要があります。発音より200倍大事です。
発音がうまい人はネイティブみたいだね~~~なんて言われますが、四声ができないと通じません。四声は3×3 → 2×3になるとか、 3×軽声と2×軽声などの違いも正確に覚えてください。
これは覚えるポイントをしっかり理解して1カ月ほど真面目に取り組めば覚えられると思います。
基礎が終わったら
リスニングのところで述べたことがすべてになりますが、死ぬほど中国語を浴びることです。
ダメダメ留学生だった私が真面目に3カ月勉強しただけで、すごく中国語が上達しました。
その際の生活スタイルをご紹介します。
まず朝起きて中国語のドラえもんを流します。授業に行く時間になったら、ラジオを聴きながら登校します。家を出たら新聞が売っていたので中国語の新聞も毎日買いました。(※全部は読んでません)学校に着いたら、授業を普通に受けて帰宅する際にはまた中国語のラジオを聴きながら下校します。そしてまたドラえもんをつけながら料理をしたり、ご飯を食べたり、勉強をしたりしていました。
よく聞く中国のフレーズは口に出して言ってみます。
今の時代、海外からでも中国語の新聞や、中国語のラジオ、また動画を視聴することもできるようになっています。
ぜひ中国語を短期で勉強したいという方は自分の見飽きない中国語のアニメを見つけて、死ぬほど見てみるだけでも、必ず中国語の能力は上達します。
スピーキングの能力を上げることは結構障壁が高いですが、仕事で中国語を利用したいと考えている方はリスニングの実力が試される場面のほうが多いです。実際にあるパターンとして日本語ができる中国人と、私が会話する際には相手は中国語でしゃべって、私は日本語でしゃべって会話が成立します。これはお互い一番ストレスがない会話の仕方で、仲良くなるにはベストな環境です。
中国人と仕事をする場合、リスニングで鍛えた言い回しパターンでほぼ言いたいことが言えてしまいます。仕事ではネイティブのように正確な中国語が使えなくても、文法や発音が間違っていても自分の言いたいことが伝わるかどうかが重要なのです。
字幕は日本語になってしまいますが、中国のドラマが見れるストリーミングサービスもありますのでご紹介しておきます。中国を好きになるきっかけになればいいですね。
hulu
言わずと知れたhuluです。
中国で大ヒットした、
三国志 ~司馬懿 軍師連盟~ や、琅琊榜 ~麒麟の才子、風雲起こす~、
あとは中国語で満喫! 日本HOLIDAYなどがおすすめです。
2週間の無料体験があるので、うまく使いこなせば無料ですべて見ることができると思います。
ただ中国のドラマは長いっす。。。
Youtubeの中国系チャンネル
中国はYoutubeが規制で引っかかっていますが、台湾は見れます。台湾って中国本土と比べてどうなの?と疑問があるかもしれませんが、標準語に関しては台湾人のほうがきれいにしゃべる人が多いです。北京の北京なまりの中国語ははっきり言って超難しいです。w
4年近く住んでましたが、本当のおっちゃん北京人としゃべると、理解できるのは会話の半分くらいです。
実際に私が今見ているチャンネルは無いので、調べてこちらの記事を更新したいと思います。
ほかの動画サイトも今後はチェックしてみたいと思いますので、よさそうな動画サイトがあれば紹介させていただきます。
この記事がみなさんの中国語上達の助けになれば幸いです。
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